私の指導の考え方

公益社団法人日本将棋連盟公認将棋指導員の重松孝と申します。どうぞ、よろしくお願いします。

はじめて指導員になってから、もう14年がたちました。その間、多くの子どもたちと出会いました。

将棋をはじめるときに、どうしたらいいのかわからない方が、多くいるように感じます。ここでは、指導することを通じて、私自身が学び成長したことも伝えられればと思います。

私が、なぜ将棋を一人でも多くの人にはじめてほしいと思ったかを、まずお話ししましょう。

その理由は、自分の人生を振り返った時、将棋をしている時期がとても充実していたからです。「わぁ、将棋って、すごいなあ」と感じたのです。

将棋の中に、多くの学びがある。学力アップや、ビジネス営業力を磨くことにも、将棋はつながっているなあと感じたのです。そして、「将棋だいすき!」そう思ったのです。

この将棋を一人でも多くの人に知ってほしい。日本は、世界と向き合った時、クール・ジャパン戦略をとっていますが、将棋は日本人が思っている以上の力を持っていると私は思っています。なぜって、将棋によって多くの問題を解決する力を獲得することができると思うからです。

※くわしい内容については、場所と時間を与えていただければ、お話しいたしますので、お声かけください。たとえば、ビジネスでダイバシティという言葉がよくつかわれているようですが、それって多様性ですよね。将棋は「香車は香車であり、桂馬は桂馬である」と認め受け入れることからはじまりますよね。・・・・

ビジネス分野でも、教育分野でも、人間に関することなら深い話できます。お声かけください。

教えるにあたって私は、「将棋の中に、教えるヒントがあるはず」と考えました。ですから、将棋とは、いったい何なのかを考えていきました。

そして、毎日何十局も対局したり将棋について考えつづけ、考えて考えて考え抜いて、自分なりに指導の基準をつくりました。それが、「将棋道心得」です。また、私の指導法は、私なりに羽生先生の感覚を研究し、参考にさせていていただいています。

※将棋道心得は、ブクログのパブーで無料でダウンロードできますので、どうぞご自由にダウンロードしてください。

(上記※文章から、または将棋道心得表紙画像から、リンクさせましたので将棋道心得へ移れます)

将棋をしている人でも、マナーの悪い人もいます。勉強が嫌いな人もいます。でも、それでは、もったいない。私が指導する子たちには、将棋との出会いが、人生最高の出会いの一つとなってほしい。また、ただ楽しいだけでなく、強くなってほしい。将棋から学んだことを人生に生かしてほしい。とはいえ、強制的にさせるわけではありません。自主性を引き出すのです。言葉や表情、態度で、子どもたちの力をひきだし、楽しいだけから、できる子になって、ほんとうの楽しさを感じるレベルまで、持っていくのです。そのためには、発達心理学、教育心理学、営業感覚をつかって、います。

 

 

将棋で大切なことがあります。それは、「将棋は対話である」ということです。つまり、相手の存在が重要。その相手も刻々と変わるわけです。

指導のいちばんいい方法と言われても、その環境、相手の状態、時間の状況など、その場その場で違います。だから、一概に言えない。

けれど、標準や理想形を持っておくことは大事です。

相手の個性によって指導法を変えるように、指導者自身の個性もちがいます。そもそもの持ち味が違うんです。どちらがいいということではなく、個性なんです。将棋を見てください。左の絵にも描きましたが、個性は力です。あなたにも力があります。あなたの素晴らしい力を発揮しましょう。

私が教育の場面で大切にしている言葉があります。

それは、「子育てあいうえお」です。

実は、この子育てあいうえおは、鹿児島で行われた公益社団法人日本将棋連盟の将棋指導者講習会の講師としてお話しする機会に「指導のあいうえお」として披露したものです。

当日、取材に来ていた新聞記者さんも感心してくださって、新聞にも取り上げられた言葉たちです。教える時にもっとも難しいのは、「う」です。つい、教えてしまうのです。でも、本人が気づくことが大事です。わかっていても、待てない。そこを待つ。指導者には忍耐が必要ですね。